スカイクロラ
スカイクロラを見に行った。押井守はすごい。戦闘機の戦闘シーンだけを楽しめればいいやと見に行ったのだけれど、ストーリーに魅せられた。
ネタばれありなんで、読む人は反転させてください。
主人公達は永遠に子供で、戦闘で死ぬたびに生まれ変わり、また戦闘をしてと、その繰り返しを強いられている。変化することもなく、ただ永遠と同じことを繰り返す。すっごく残酷だ。恋もするけど、それすらも変化のない繰り返し。瞬間に瞬間に気持ちも心もあるのだけれど、生まれ変わりを繰り返すうちに、あいまいな記憶が心の躍動をだんだん鈍らせる。
戦争は見世物で茶番。クローン同士を戦わせていて、普通の人達の日常から切り離されている。火の鳥でクローン人間同士で戦争をさせる話や、20年どとに過去に戻り、若い自分にひたすら殺められる戦国時代の尼さんの話があったけど、それを思い出した。
変化のない永遠を生きるって残酷なことなのかもしれない。時間に限りがあることこそが、瞬間瞬間をときめかせてくれるのだと思った。