道具をつくりたい。

人生の節目で鮮明に思い出せるシーンがある。

ひとつめは、15歳の高校受験前の日だ。
「明日、高校を受験するんだ。そして、そこからが学問への一歩になるんだ。」
と思った。

高校は合格したけど、合格日に宿題の山を渡され、その中にサホド興味がなかった百人一首を暗記という難物が。高校生活は百人一首の再々追試で幕を開けた。高校2年のときベクトル解析を知るが、これが物理の道具として肝であることを知る。と同時に物理の理解を狭くしていることに気がつく。いつか、これを改めてやろうと思う。



次は、大学に入学して間もない19歳の時。
誰にも聞かれないのに、「物理の道具としての数学を新しく開発したい。」などと機会あれば言って回っていた。大学の授業は出席しなくも良いらしいってことを知って、大学にはほとんど来なくなり、いつの間にかレアキャラと呼ばれるようになった。

学部2年の時に多様体を知るが、よくわからなくてとりあえず退散。



あれから、8年。

道具としての数学に幾何学(微分形式)を身につけた。これは僕が発明したわけではないけど、物理では使われることはほとんどなく、物理をやるための標準装備でない。いい加減に使っている数学が発想を狭めたり思考の手間を増やしている。どうやって物(物理)を考えれば、思考の手間を割き、発想を広げるかについて、自分なりの意見が出てきた。一部はブログに書いているのだけれど、いつか、ちゃんとまとめて本にしたい。これは2年くらいをメドにして実現させたい。と、同時に自分も進歩しないとね。