スパコンについて

アメリカのスパコンの政策
国費の無駄遣いスパコン「京」を再検証する

スパコン支援について次の方向性が示されていると言う。

コンピュータ・ベンダーによる商用ハードウェアの開発や「産業界の活性化」を目的とした機器購入に対する出資は、HPCCからは直接やってはいけない。HPCCの支援は、コンピュータアーキテクチャの前競争環境における研究開発までで、この研究開発は、大学または大学と企業の共同研究レベルにおいてなされるものでなければならないし、システムやアプリケーションのソフトウェア側からのニーズに沿って行なわれるものでなければならない。
まとめると、米国政府が支援を行なうためには、次の条件を満たすべきということになる。

「コンピュータアーキテクチャの前競争環境における研究開発まで」
「大学または大学と企業の共同研究レベルにおいてなされるものでなければならない」
「システムやアプリケーションのソフトウェア側からのニーズに沿って行なわれるものでなければならない」
アプリケーションについても、「現在商用化されているアプリケーションを、新しい並列コンピュータに移植するようなものに対しては、特別な研究開発の必要がない限り出資してはならない。」としている。つまり、米国は、技術や人に対して支援を行なっているのであって、企業に対する直接的な支援は行っていない。そして、様々な機関に分散して予算を配布している。後でデータを示すが、米国のトップクラスのスパコン(Roadrunner,Jaguar,Blue Waters,Pleiades,Sequoia)は、いずれも、入札で1〜2億ドル程度で調達されている。日本のように、外国企業を閉め出して1台に1千億円もつぎ込むような真似はしていない


牧野氏のブログ
./note050.html

スーパーコンピューターに必要な物量は
計算速度
ローカルなメモリバンド幅
通信バンド幅
です。で、この3つを同時に全部必要とするアプリケーション、というのはな かなかなくて、アプリケーションによっては主に計算速度だったり、主にローカルなメモリバンド幅だったり、主に通信バンド幅だったりします。そうする と、それらのアプリケーションの特性に合わせて複数の計算機を作るのが、国家プロジェクトで様々なニーズを満たすなら必要なことです。

私個人の考えはこれとは違っていて、計算速度は他のものより圧倒的に安いの だから、アプリケーションのほうが工夫して計算速度を有効に使うことで他の 2つを少なくすませるべきだ、と思います。が、まあ、アプリケーションによっ てはそううまくいかないものもあるのかもしれません。

太字に沿った内容で勝負できることがあれば、勝負してみたいという希望は常に持っている。これに挑戦するのって、かなり面白いと思う。