量子論的エントロピーと技術立国日本の復権

ここ一週間くらい量子コンピューターについて勉強している。量子論における観測問題はあまり真剣に語られることがないけど、量子コンピューターでは観測の問題が情報エントロピーと深く関係しているので、この分野を勉強したほうが、観測問題について理解を得られるのではないかと思っていた。

そこで、いろいろと量子コンピューターの本を読みあさっていたのだが、自分の一番興味ある問題(量子論的情報エントロピー)の研究が日本が世界的にも進んでいることを知った。

大矢雅則(東京理科大)のグループがこの分野で先駆けていて、彼の本が日本語で読めることがありがたく思った。

そうえいば、この大矢教授って CABとか言う新しい暗号法で会社を作るとか言っている人だな。彼の著作を読むと至ってマトモだし、数学も物理もしっかりしている人なので、たぶん新しい暗号法は本当なんだろう。おそらく量子チューリングマシンで動く代物なので、古典チューリングマシンからの常識ではありえない結論になっているのではないかと思っている。

理系離れが深刻だと言われている日本において、日本人が活躍しているのは素晴らしい。マスコミは日本は基礎研究が弱いなどと言っているけど、実際は良い研究をしている人がいっぱいいる。

マスコミのリテラシーの低さも問題があるけど、研究者側が自分の研究について発信していく必要がある。

官僚的な発想が染み付いていて、理系の処遇は先進国の中で驚くほど低い日本だけど、本当に技術立国の復権を願うなら、人的資源を有効に活用できるシステムを作ってほしいなぁ。

国費で優秀な大学院生を育てて、彼らが外資に行ってしまうもったいない。



金曜日に武蔵小杉の二郎に行ってきた。100円値段が上がっていた。最近の原油高や穀物の値上がりは、いろいろな理由があるけど、円とドルが二人負けをしていることも大きい。円の通貨価値が下がってる。

インフレを感じるなぁ。