デスマーチ

日曜日に帰宅する際に家の鍵を大学に置き忘れた。深夜12時で家までは歩いて30分かかる。

そこで、自分を励ます為にこう思うことにした。

「そうそう、ちょうどマラソンをしたかったところなんだ。」

ダッシュで坂を駆け上がる。しばらくしたら、眠くなってきた。

それもそのはず、土曜日の深夜3時半に研究室に行ったので、もう24時間以上起きている。

走るどころじゃなくなり、ふらふらになりながら深夜の街を徘徊した。

デスマーチ - Wikipedia

こんな言葉が脳裏をよぎった。

もう、駄目かも。

なんとか誰もいない研究室にたどり着き、鍵を手に入れた。

あぁ、こんなところに鍵が‥

鍵を握りしめ、研究室を出た。

帰らなければ!!

ふらふらになりながら、家路についた。

「マラソンをしたかったんだぁ。」
そんなことを昔、言ったような気がする。

でも、今はただ眠りたい。

はるか昔の部活でのつらい練習のことを思い出した。

つらいのは今だけ、数時間後には過去になっている。




家の玄関の鍵を開けたら、それは過去になっていた。

おやすみ。