物理法則はいかにして発見されたか

昨日、物理学科の懇親会があってポスドクの人と雑談した。

このときに教えてもらった本がこれ。
物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)

まだ読んでなくて、後で読もうと思っている。

ファインマンノーベル賞受賞記念講演が収録されている。

物理法則とはどのような性格のもので,それはどのようなものの見方から発見に至ったのか.語りの名手ファインマンさんが,その心躍る展開を若者に熱っぽく語った.また,ノーベル賞受賞となった自身のアイデアと新理論完成までの曲折を,ユーモアを交え分かりやすく解説.物理の魅力あふれる世界に万人を誘う,楽しい入門書となった.

「物理学は数式ではなく言葉で語られるものだ。」

僕はそれについてはものすごく同意できる。

言葉で説明できなくては理解したことにならない。

最近考えているのは、物理現象を情報論的に見たときに相関が未来とあるのかどうかということ。

電磁気学マクスウェル方程式を解くと解が2つ出て来る。
先進ポテンシャルと遅延ポテンシャルだ。先進ポテンシャルは、未来が現在に影響を与えると言う描像を与える為に、物理的な意味はないとして捨てられる。

ポスドクの人に話によると、ファインマン経路積分を考える時に場の考え方を捨て去って物理を再構成したときには、未来から現在へ向かう解と過去から現在に向かう解の両方を含めないといけないと言う結論に至ったそうだ。

そういえば、電磁気学を考えるは、

場を捨てて電磁気学をしようという構想に書かれた本だよね。流体力学のアナロジーが多々使われているけど、熟読する価値がありそうだ。

修士のときの研究が場の理論の考え方や解析力学の考え方に基づいていたので、てっきり物理法則が場とLagrangianで全て説明できるものだと思っていたが、これは物理法則そのものと言うよりも、単に数学に話を落としただけで、表現の一種にすぎないのかもしれない。

別の表現で物理を語ることも可能で、それは何になるのやら。

シュレディンガーの猫は、未来の自分とも干渉しているんでしょうかね?




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