Tokyo Quantum Meeting(圏論勉強会)

いやー、おもしろかったです。
参加メンバーは16人でPavio大とNottingham大のゲストを迎えて厳かな雰囲気で始まりました。

普段は読書会なんですけど、今回は圏論勉強会のメンバーとPavio大で交互にプレゼンをしました。2日前にプレゼンを用意してと無理なお願いをして、当日は申し訳ない気分で朝を迎えました。

内容は、

13時半 Hiroki Fukagawa
Category and Quantum Mechanics
14時半 Paolo Perinotti (Pavia Univ.)
Estimation and discrimination of quantum networks
16時 Takeo Imai
Introduction to Lambdas and (Monoidal) Categories
17時 Giulio Chiribella (Pavia Univ.)
Optimal quantum learning and multiround reference frame alignment
18時 酒井 政裕
A functional quantum programming language

で19時くらいに終わった。

僕は、Takeoさん、酒井さん、Pavia Univ.の人に詳細を投げるつもりまんまんでIntroductionしました。

話を拾ってもらえてintroductionの役割は果たせたのではないかと思ってます。

たけをさんの日記にあるように
「ベル状態≒カリー化関数」
がはっきりしたのは大きいです。
Pavia大の人たちはλ計算のカリー化を知らなかったのですが、たけをさんの説明の後のdiscussionでベル状態がカリー化にあたることがわかりました。


あと、状態の定義がC*代数であることを確認でき、Pavia Univ.の人たちの講義を二回聞けたのと、圏論的アプローチを意識して話をしなおしてもらったので、理解が進んで良かったです。

酒井さんの話も面白かった。酒井さんには、急遽会場の雰囲気で話を変えてもらい、古典と量子のプログラミングの対比で話を閉じてもらえたので、よかったです。

そういえば、過去の圏論勉強会で純粋状態と混合状態について間違った説明をしたので、機会があったら書き直します*1

*1:過去の内容はこっそり削除