コンピュータを扱うのが得意すぎる人たち

学部一年生の頃、コンピュータサークルで大学の学園祭に何を出すかで議論になったことがあった。

一年生
O:Lan cableを売ろうぜ。
A:凝ったプログラムを書いて、適正検査みたいのをやろう。

などなどの意見があった。


そこに先輩が来て、
先輩:ちょー、学園祭には普通の人たちが来るんだから、そんなものをやってもウケないよ。


その意見で一年生の意見はボツになった。でも、普通の人達向けに出し物を工夫することによって、学園祭では、出し物は大盛況だった。


巨大キーボードにCDを投げて、タイピングするゲーム。
乱数で適当なファイル(ネタ)を引っ張り出して、名前を印刷して出す占いモドキ。
(↑僕が作った。客に仕組みを聞かれたら、デタラメなアルゴリズムを説明した。入力は氏名のみ)


客は一日あたり最大400人くらい来たような気がする。





数年後サークルの様子を見に学園祭に行った。


コンピュータオタクの真面目そうな人が、何かの適性検査のプログラムを出し物としてた。内容を聞くと、僕みたいなデタラメな話ではなく、しっかりとした話をしてくれた。


でも、入力するところが大杉。客がいない‥



コンピュータが得意な人たちが、普通の人達を忘れて何かサービスを作ると往々としてこういうことがおきると思う。


最近、アメバのサービスを覗いてみたけど、あっちの方がいわゆる普通の人たちが使いやすく楽しめるサービスになってた。


ブログも書きやすそうだった。



すごく気合いの入って、多分作った人たちなら使いこなせるサービスを作ってる会社とかがあるけど、コンピュータの得意な人たちって、実はものすごく少数だったりする。


ふつうの人たちの感覚がないから、ユーザーを増やせない。


敷居はこれでもかってくらい下げないと、人は集まらないんだよね。