物理

告知:自己重力系

自己重力系のセミナーをやります。自己重力系について入門的な話をしてくれるそうです。連絡は、hiro.k.f{あっとv(^^)}ヂーメール.comまで。 「自己重力系の統計力学-ダークマターの乱流 〜自己重力系が示すスケーリング〜」6月24日(水) 5限 16:30-18:00 …

物理はアート

東工大の輪講に聞きに行く。今日はシャノンエントロピーについて。エントロピー符号から話が入った。昔、電子工学科の友達からハフマン符号について教わっていたので、聞きやすかった。東工大は情報理論を物理科ではやらないそう(普通はそう)。他学科の科目…

これだけは欲しい。数理物理関係の本

今日は東工大で量子情報幾何(Geometry of Quantum States: An Introduction to Quantum Entanglement)の輪講を聞きに行きました。 そのとき話題にでたのが、この本 「不等式 (シュプリンガー数学クラシックス)」は、元々はG.H. ハーディ、G. ポーヤとJ.E. リ…

モニャドセミナー2に行って来た。 数学と物理について、だらだらと(演繹と帰納)

モニャドセミナー2の資料やら補足やらナニヤラ - 檜山正幸のキマイラ飼育記圏の例をいっぱい見てきた。 http://www.chimaira.org/archive/slide090521-6s.pdfリダイレクトの警告 2009-05-21 - melpon日記 - HaskellもC++もまともに扱えないへたれのページ最…

リー微分と保存則について

エネルギー運動量テンソルの保存則について書こうと思ったのだけど、リー微分を説明してからじゃないと説明できない。ネーターの定理はまたに書く。とりあえず、エネルギー運動量テンソルの保存則まで書く。リー微分でネーターの定理と保存則について説明が…

物理学会(2009春)

28日から行くことに。今日は、ポスター資料をつくってます。 渦度のある相対論的完全流体の運動方程式の変分法による導出慶大理工 深川宏樹,藤谷洋平http://w4.gakkai-web.net/jps_search/2009sp/11.html30日 PS会場 30aPS 10:00〜12:00領域11ポスターセッ…

理論の作り方

最初は計算はしない。ひたすらイメージ次に計算をでっちあげる。計算の詳細を検証。でっちあげたところを詰めていく。最初のイメージが良いと、でっちあげが上手い具合に正当化される。相対性理論は上手くできてるよなぁ。捩率テンソルが0、計量と両立、って…

かめはめ波の威力について

昨日、電車に乗っていたら、急にかめはめ波のエネルギーが気になってきた。Dragon ball evolutionのピッコロとの対決シーンが違和感があって、それ以来、なんとなくかめはめ波が頭の片隅にあった。電車の中で以下のようなことを考えた。ピッコロが無事ではす…

第5回Student Chapter, 「層、圏、トポス」の集中勉強会(企画中)

量子情報の勉強をしに第5回Student Chapterに行ってきた。本で勉強してもいいけど、こういうところに行って話を聞いてくると勉強になる。実験見学して、鹿野さん、杉山さん、小林さんの話を聞く。他にも聞きたかったけど、時間切れ。残念。あと、竹内外史の…

Snap Back to Realty

最近、いろいろと忙しいです。それと論文を書いたり、今は、TQMに参加してくださったゲストにメールを書いたりしてます。日記以外では、英語で何かを書いている時間が圧倒的に多いです。書き物をしているよりも、研究してアイデアを考えている方が楽しいので…

Tokyo Quantum Meeting(圏論勉強会)

いやー、おもしろかったです。 参加メンバーは16人でPavio大とNottingham大のゲストを迎えて厳かな雰囲気で始まりました。普段は読書会なんですけど、今回は圏論勉強会のメンバーとPavio大で交互にプレゼンをしました。2日前にプレゼンを用意してと無理なお…

圏論勉強会

3月8日にNIIで圏論勉強会を開催することになった。特別ゲストもくることになりました。詳細は、たけをさんの日記で 圏論勉強会 アブラムスキー派以外にも圏論で量子情報をやろうとしている人たちがいることを知れたのは良かった。ボブクックの幼稚園児の為の…

ゲージ理論

カテゴリーに「ゲージ理論」を追加した。 [ゲージ理論]記事一覧 - hiroki_fの日記 カテゴリーの名前を「接続の微分幾何」と「ゲージ理論」のどちらにしようかと悩んだけど、なんとなくメジャーな名前ということで「ゲージ理論」にした。ゲージ理論のアイデア…

一般相対性理論のゲージ理論的見方(4)

相対性理論の変分法について書いてみようと思う。相対論的な変分法には思うところがあって、この際、あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!関連エントリー 一般相対性理論のゲージ理論的見方(1) - hiroki_fの日記 一般相対性理論のゲージ理論的見方(2) - hi…

一般相対性理論のゲージ理論的見方(3)

いよいよストークスの定理について。 なんとなく続いてきた本シリーズ。これで一区切り。 一般相対性理論のゲージ理論的見方(1) - hiroki_fの日記 一般相対性理論のゲージ理論的見方(2) - hiroki_fの日記あと、檜山さんがこれに関連して、こんなエントリーを…

一般相対性理論のゲージ理論的見方(2)

一般相対性理論のゲージ理論的見方(1) - hiroki_fの日記の続き。 とりあえず(2)。内容は共変ベクトルと反変ベクトルのゲージ理論的な見方。メトリックの微分形式への拡張。http://www12.plala.or.jp/ksp/differentialforms/MinkowskiDiffForms/は参考になる…

量子情報

量子情報科学 春の勉強会場所,日程 場所: 川渡共同セミナーセンター 日程: 平成21年2月25日(水)着〜2月28日(土)または3月1日(日)発 初日(2/25)の午後に川渡温泉駅集合 アクセス: 川渡共同セミナーセンターの交通案内を参照して下…

一般相対性理論のゲージ理論的見方(1)

とりあえず思いつく分だけ書いてみることに。(1)があるから(2)があるかも。そういえば、kinki kidsの堂本光一が「うたばん」で相対性理論について空気を読まずに話をしていた。彼は立派なオタクだと思った。相対性理論はリーマン幾何学でやるより、ゲージ理…

ここ最近のこと

1月24日 ヒヤマセミナーに行って来た。 return0さんのまとめ:Diary?::2009-01-24 檜山さんの補足: セミナー補足:関数コードの実行エンジン - 檜山正幸のキマイラ飼育記 セミナー補足:報告記事とか後悔とか独り言とか - 檜山正幸のキマイラ飼育記 セミナー…

一月前半に読んだ本のまとめ

1.相対性理論 (岩波文庫) A. アインシュタイン (著), 内山 龍雄 (翻訳) レビューは特殊相対性理論 - hiroki_fの日記2.日本人の英語 (岩波新書) マーク ピーターセン (著) 3.続・日本人の英語 (岩波新書) これは必読。高校までの文法が全くの無駄に思えてくる…

物理と論理

数理科学11月号(物理と論理)がおもしろいと聞いたので、池袋のジュンク堂で買う。前半のメモ慣性と慣性系の存在について 岡村 浩 ニュートンのバケツについて 宇宙全体の星が一定の角速度回転している場合、その一般相対論的な効果で遠心力とコリオリ力が矛…

特殊相対性理論

12月26日に池袋のジュンク堂に行ったら、 相対性理論 (岩波文庫) A. アインシュタイン (著), 内山 龍雄 (翻訳) があった。550円で手ごろだったし、アインシュタインの論文をじっくり読んだことがなかったので買うことにした。今から書くのは読んだ感想。僕の…

フェーザ法について

電気回路でよくやるフェーザ法について。フェーザ法は電気回路を解析する上では有効な方法だ。この数学的な背景を説明しようと思う。簡単なことだけど、学部生に説明する機会があったので、せっかくなのでここにメモ。これは過去に書いたエントリーの続き。…

非平衡統計力学の摂動展開に対する疑問。

文化祭とやらがあって大学はしばらくお休み。学部の授業の手伝いとかしなくてすむから、ゆったりと時間がとれる。で、研究をしていた。自分の研究では熱力学的な考察と相対性理論だけで統計力学を使っていないのだけれど、非平衡系の研究の統計力学的なアプ…

流体力学の変分法

物理の基礎理論の多く特に素粒子の分野では、変分法を用いて解析される。変分法自体は100年以上の歴史をもっていて、相対論、量子論以前の古典物理学においては、一応完成されている。僕は変分法について何度かエントリーを書いてるが、変分法自体に何か物理…

エントロピーの階層性

いや、あんんまり意見がまとまってないんだけど、気になったから書こう。量子情報と進化の力学 / 大矢雅則, 小嶋泉編著で大矢さんの書いた部分でこんなことが書いてある。p37 物理学ほど秩序とか混沌さ、不確定さとかいう概念と長くつき合っている学問はない…

古文書

過去の論文を調べて、自分の主張とかぶっているものがないのかを調べているのですが、面白いことがわかりました。流体の変分方について、20世紀初頭にある程度分かっていることが、1960年を境にすっかり忘れ去られているのです。戦争で基礎物理がないがしろ…

量子テレポーテーションにまつわる妄想 大号尊者

量子テレポーテーションというものがある。これは突き詰めるところ、量子状態(情報)をベル状態にある粒子のペアを使って他の場所にところに送ることに他ならない。通常、情報をコピーしてもオリジナルには影響は全くない*1のだが、量子テレポーテーションを…

AD DA変換 サンプリング定理

大学が始まって忙しくなってきた。さて、信号処理で、AD DA変換というものがある。フーリエ変換をしているにすぎないのだけれど、このフーリエ変換とやらを工学系の教科書で読んでみると、あまり自分の求めている解説になっていないので、自分用に解説を書い…

物理学会

9月23日に岩手の学会でポスター発表しました。前日まで手直しをしていましたが、なんとか間に合いました。 完全流体の力学におけるLagrange的LagrangianとEuler的Lagrangian 慶大理工 深川宏樹,藤谷洋平 http://w4.gakkai-web.net/jps_search/2008au/11.html…